ダイエット食品と男の子牧場の類似性に関する考察

つうか、最近、メタボな腹があまりにも自己嫌悪でダイエット食品をくいはじめました。

ダイエット食品って牛乳に溶かしたり、水に溶かしたりするんですが、ひとつ注意点があって、まず少量の牛乳(水)で溶かしてから、残りの牛乳(水)をいれて、全部溶かすんですね。

これをやらないで最初から全部の牛乳(水)をいれるとうまく溶けません。

具体的にはつぶつぶの団子みたいなのがたくさんできて、それをつぶすと中身は乾燥した粉になっています。

これの理由というモノを適当に考えてみたんですが、まあ、ようするに粉の塊の表面に膜ができてそれ以上水分が中に浸透するのをさまたげているわけです。

そして液体の分量が少ないと膜ができずにただ液体が粉が吸い込まれていくので、全体が湿ります。全体が湿ってからさらに水分を追加すると膜が出来ずに上手く溶けるというわけです。(多分)


で、これってなんかネットサービスでも似たようなことがありそうです。

ひとつの新しいネットサービスをつくったとき、いきなりユーザを増やそうとすると膜ができてしまい、うまく広がっていきません。乾いた一般人のなかに、少しずつユーザを染み込ませて、湿らせることが重要です。本当に広げるのは十分に湿ったあとでないとうまく溶けません。

人間はレッテルを貼りがちです。世の中のほとんどのものは自分に関係ないと思っていますから、関心をもってもらうのは大変です。もっと大変なのは関心をもってもらったときに自分と関係あると思ってもらえることです。このときにいったん関係ないというレッテルを貼られるともう絶対に使ってもらえません。

だから、新しいサービスを広げるときには宣伝もとても大事ですが、サービスの初期においては、このサービスは自分には関係ないと思うユーザが増えてしまう大規模な宣伝はむしろしないことがもっと大事だと思います。


ということで話題の「男の子牧場」ですが、なんで、プレスリリースしたんでしょうね。

ぼくは不思議です。プレスリリースして記事になっても、ターゲットの女性が獲得できる可能性は低いでしょう。記事見て新サービスに群がるのは、主に男性が中心の好奇心あふれるユーザです。

それってサービスを継続して使ってくれるユーザでもなければ、ターゲットユーザに対して意味ある口コミの起点にもなりそうにない。むしろ新サービスのコミュニティ形成には邪魔な存在だとおもうんですよね。そしてたぶんサービスそのものを使ってみてではなく、記事の切り口、表面的な設定だけで善悪を判断するだろうひとたちです。

まあ、ろくな結果にはならないだろうことは予想されたと思います。


たぶん、新サービスをつくったら宣伝するのはあたりまえ、だと思ったか、IRネタのひとつぐらいに考えて、軽い気持ちでリリースうったんだと思いますけど、本当に勝負する新サービスであれば、男の子牧場に限らず、プレスリリースはまったくなしで、サービスをこっそり開始しちゃって、いけるところまでいくべきだと思います。

でないとVIPPERはてな界隈でネタとして消費されるだけの単発的なネットサービスになってしまうでしょう。

ましてサイバーエージェントであれば、アメブロという、このサービスにこれ以上はないぐらい理想の導線を自社でもっているわけだから、なおさら、こっそりはじめるべきだったと思います。


個人的には今回の騒動が、企画のコンセプトの表面的なことだけでパッシングをするのは正義だという風潮をつくる前例となりそうで、いやだなと思っています。なんか日本のネットに特有?のアレですね。

http://ameblo.jp/cair/entry-10263387696.html